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第1回登壇 モリマコさん   ケンダマロックカフェ   (tecreより転載)

2015.05.30

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ケンダマロックカフェのモリマコさん。
尾道でケンダマをテーマにしたカフェを営みながら小学校やイベントでパフォーマンスを行ったりと活動しています。
けん玉は広島県呉市が発祥の伝統的なおもちゃですが、現在はストリートケンダマとして世界中でブームになり、海外からも人気があります。

ケンダマとの出会い

(司会)
本日4番目の登壇者はモリマコさんです。
尾道にあるケンダマロックカフェのオーナーでありパフォーマーでもあられるモリマコさんはストリートケンダマのパイオニアです。1996年当時から今世界中でブームになっているストリートケンダマをイメージしておられ、海外でも積極的に活動しています。
2014年2月に行われた岡山マラソンでは、世界初“もしかめフルマラソン”の偉業も達成しています。
小学校から大学生までのプレイヤー育成から、音楽フェスティバル、神戸の音楽イベント、広島県の観光プロジェクト「泣ける広島県」など、幅広く全国で活躍されており、数多くのプレイヤーやチームも生み出して来られたエネルギー溢れる方です。
それではモリマコさんよろしくお願いします。

(会場拍手)
こんばんは。尾道からやって参りました、モリマコです。
自己紹介からさせて頂くと、小学校3年の時にケンダマと出会いました。
キッカケは担任の先生ではなくて違うクラスの先生が尾道でけん玉協会支部みたいなのを作って精力的に活動されていた方です。僕が通った小学校は田舎の140名くらいの小規模校で、その全校生徒がマイケンダマを持ってやるぐらい学校中をブームにした先生です。そこでケンダマと出会って僕もやるキッカケになりました。

ケンダマには大きく分けて2種類あって、「競技として武道の様なケンダマ」と、もう一つは今ブームになっている「ストリートケンダマ」というのがあります。
当時出会ったのは武道の様なケンダマで、“ケンダマ道”という道を極めようと思い夢中になって、級や段を取って大会にも出たりしていました。
それで、日本全体の問題なんですけど、結構小学校の時期には先生がキッカケでけん玉を始める人がいるんですけど、大体9割以上の人が途中でケンダマをやめてしまうんですね。
中学校や思春期に入るとケンダマを触らなくなる人が多くて僕もその一人です。部活で野球をやりだしたらケンダマは一切触らないということになって、ずっと忘れられた状態になっていました。

昔けん玉をやってたからかどうかわかんないですけど、野球をやっているとなんかすんなりできてしまう感覚があるんです。それは何か因果関係があると思うんですけど…。今何かの番組でこれからそれを東京の方が密着取材して運動とケンダマの関係を発表するみたいです。
ケンダマを再開するキッカケ
高校の時にスケートボードに出会って、スケボーやってたらすごく昔にやった様な動きがあって、「これ一体なんなんじゃろ?」って思った時に、もしかしたら昔やったケンダマだったんじゃないかな、っていう感覚がありました。それでまたちょっとだけ(ケンダマを)触ったりしたんですけど、似てるなぁというぐらいでまたやろうとは思わずにいました。

そのまま専門学校に通う為に名古屋に出たんですけど、小学校3年生の時に買ってもらった大切な一本目のケンダマというのがあるので、その時もケンダマを持って行きました。自己紹介の時にみんな一発芸を披露するということで、僕に何があるって考えた時にケンダマしか極めたっぽいものは無いなという事でやったら、結構ものすごいウケが良くて。ファッションの学校だったんですけどね。
「これはカッコいいモノなんじゃないかな」とその時気づきました。当時、スケートボードをやっている子達とルームシェアをして住んでたんですけど、その子達にも一緒に住んでいるのでケンダマを教えてあげたら、1~2ヶ月くらいで僕を超すくらいものすごく上手いレベルになって、やっぱりスケートボードとケンダマはすごく近いものがあるんじゃないかなって思いました。

それで「すごい広がりがあるな」と思ったんですけど、全然日本では大人達がケンダマをやる文化はありません。小学校の時にずーっとやっていた競技者は中学校でほとんどやめて、その1割にも満たないくらいの人達が競技としてずーっと続けて、大人になった人たちが協会の関係者になってやられている方がいるくらいです。
ほとんどの方がやっていない、つまり“競技者”か“ド素人”という状態だったんです。でも僕の周りはこんなにケンダマにワクワクして、「面白い!カッコいい!」って言う人がいるって思った時に、何が原因なんだろうって思いました。最初の第一印象ですよね。ケンダマというイメージを入りを変えたら広がるんじゃないかなというのを僕から見た時に思いました。
それから専門学校を卒業して、いろんな理由で実家のある尾道に戻りまして、ファッションの学校に行ってたのでアパレルなどを転々として働いて、やっぱり自分のお店を持ちたいって事でセレクトショップを2003年に始めました。

ケンダマのイメージを変える「ストリートケンダマ」

洋服を売る傍ら、ケンダマも洋服の雑貨のような感じで棚に並べてディスプレイしていたら、洋服を買いに来たお客さんもケンダマをついでに買って帰ったりとか、検定をしてあげたらすごく喜んでもらってケンダマにハマって帰られる方、次にまた技を教えてとか…。そういう所からどんどん広がって、いつの間にやらケンダマ伝道師と呼ばれる様になって、いろんなフェスやイベントに呼ばれるようになりました。
それを洋服屋の傍ら副業でやらせて頂いて、ケンダマで食べていこうとは一切思わなかったんですけど、ケンダマのイメージを変えたんだという実感はありました。
元々の師匠だった先生にも再会するキッカケがあり、小学校を回ったりしていました。当時は僕一人しかいなかったと思うんですけど、小学校から音楽フェスまで幅広くいろんな形でケンダマの楽しさを伝えたり、古い方じゃなくてカッコいい方のケンダマのパフォーマンスを披露したりという活動をしていました。
海外でもフランスですとか、アメリカ、韓国、最近ですとインドとか香港でけん玉普及活動をちょっとだけやったこともあります。2003年から2006~7年くらいまでは、誰一人海外ではやっている雰囲気はなくて、インターネットも普及してyoutubeなんかを見てもまだやっている人は一人もいないように見えました。
日本でもスケーター関係だったり、エクストリームのスポーツでやられている方もいたんでしょうけど、ほとんど世に出ていません。ケンダマは基本的に家で楽しむもので、外に持ち歩かないという習慣があったんですね。すごく上手い人も家から一歩出ると首からかけないし、大会の時だけやって帰りは恥ずかしいんでカバンに収めて帰るっていう感じです。
僕は2000年くらいからずっとケンダマを首にかけて電車に乗ったりですとか、広島の町を歩くのを繰り返していたんですけど、なぜそれが良いかというと、首にかけていたらやっぱり絶対突っ込まれるじゃないですか。
それですぐにケンダマができるし、すぐやらせてあげられる。それでやるとケンダマの楽しさがすぐにわかる。1回やってみると、5分でも10分でも試してみると、大人は意外に自分が思っていたよりもできてしまうので、ハマってしまうんですね。そういう大人達がぞくぞく出てきて、ケンダマのストリートチームを組んだりですとか、外でケンダマをやるっていう文化が全国いろんな所で出来てきました。
一番のブームの火付け役というのは、2007~2008年くらいに「kendama USA」という団体があるんですけど、そちらのColin Sanderという人が海外にyoutubeを通じて普及されたのがキッカケになっています。

広島県尾道市に誰でもケンダマを楽しめる「ケンダマロックカフェ」をオープン!

それからちょっと経って、洋服屋を好きでずっとやっていたんですけど、洋服を売る喜びよりも小学校へ行ってけん玉を教えたり、大人に教えたりする喜びの方が増してきて、充実感がすごくありました。食べていけるかどうかじゃなくて本当にそっちの充実感を大切にして、そこにフューチャーして何かできないかなと考えた時に「ケンダマロックカフェ」という形が生まれました。
何年も前から考案と準備はしてたんですけど、洋服屋がいきなりカフェになったら顧客が困るので、洋服屋を一旦閉めて一年外に働きに出ました。それで2011年から内装もリニューアルしてケンダマロックカフェという名前でごくごく普通のカフェをオープンしました。
ケンダマロックカフェでは流行りとしてのケンダマではなく、一対一でケンダマを伝えて、時間がかかるかもしれないですけどじわじわと広がっていってくれたらと思ってやっています。お店に一歩足を踏み込むとケンダマのオシャレさだったり楽しさがわかって帰って頂けるような空間にしています。拠点を作ることでいろんな方に呼んで頂いたり、インターネット上だけじゃなくて、直接顔を見て打ち合わせをする場所にもなっています。

世界をつなぐケンダマロック!!

日本けん玉協会のけん玉と、100均で売っているケンダマは形が全然違うんです。
メインで使われているこれ(日本けん玉協会のけん玉)だと技がやりやすくて、いろんな所に乗るように設計されているので人気なんですね。
マイナーチェンジはしてるんですけど、30年、40年この形でやっています。
海外で出てるのも…(アメリカ製のケンダマを見せながら)これがアメリカで出ているやつなんですけど、形は一緒です。この形が一番基準になってて、この前廿日市であったケンダマワールドカップでもこういうケンダマだったら出れるということです。
日本けん玉協会の大会だと、この日本けん玉協会のシールが貼ってあるやつしか出れないんですけど、
今のグローバルになったケンダマでは、この形だったらどのブランドのでも良いってことでやっています。

アジアでも台湾だったり、香港だったり、ケンダマブランドがどんどん出てきて、形は同じなんですけど、木やカラーリング、塗料を変えたりして乗る部分のグリップ力が違うんですね。グリップ力が強くなることで止まりやすくなって技がやりやすくなるので、今流行っているストリートケンダマというのは、(技が)一回で終わらないですね。
技を連続でやることをルーティーンとかコンボって言うんですけど、いかに持ち替えたりしながら技を続けるのが今のストリートケンダマの楽しみ方です。
そういったケンダマをやるのにこのグリップ力というのが重要になってきます。

日本でやっていたけん玉道では技の難易度を高めるためにわざと滑るようにしていました。今は全く考えが変わって海外の考え方に日本も影響を受けて、日本でもグリップ力の強い止まるケンダマをどんどん開発しています。
ケンダマのワークショップやパフォーマンスでいつも言っているんですけど、ケンダマを世界中の人がやる事によって、サッカーとか音楽と同じ様に言葉を超えてすぐ仲良くなれるんですね。僕も海外でもプロプレイヤーとみんな友達なんですけど、やっぱりケンダマを一緒にやったら友達で交流が生まれるので、みんなケンダマをやって平和になって欲しいと思っています。
今日はありがとうございました。